ナンバーワンホスト育成計画をカードローンで実行した結果

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彼をお店のナンバーワンホストにしてあげよう。そう考えた私は、月に50万円ほどを彼の為に費やすようになりました。キャバクラに勤めているということもあって稼ぎはそこそこあり、50万円という額は決して少なくはないものの、しかし絶対に払えないというものでもありませんでした。

キャバクラの仕事の味を覚えてしまったら、もう他の仕事はできません。まず給料の額が全く違いますからね。21歳という年齢で、月100万円を稼げる職業なんて他にはありません。あるとすれば風俗とかソープでしょうか。でも私は身体を売る職業に就くつもりはありません、絶対に。

半年ほど経っても彼はナンバーワンホストにはなれませんでした。そもそも彼を指名する客なんて、私くらいしかいませんからね、それでナンバーワンになんてなれるはずがありません。

それでも私は彼にお金を注ぎ込み続けました

ダメなところが逆に良かったのかもしれません。ことあるごとに高いお酒をねだってくる彼の子犬のような態度に絆され、気付けば私は月に200万円ほどを彼の為に使うようになっていました。この額はもはや私の1月の給料を軽く上回っていました。

足りない分を補う為、私はカードローンを利用するようになりました

申し込んだのはレイクの女性用カードローン。最大額である500万円を申し込んだものの、借り入れられたのはたったの300万円でした。300万円をたったのと形容してしまうくらい、当時の私はお金に関して気が大きくなっていました。我ながら、浅はかな考えだと思います。

もはや執念にも似た想いでした。彼をナンバーワンホストにすることで、私もまた特別な何かを手に入れられるような妄想に囚われていたのだと思います。使ったお金を正確に把握できるような段階は超えていました。そのまま突き進めば取り返しのつかない事態になる。そんな時、

彼が店からいなくなりました

ぽっかりと胸に穴が空き、残ったのはカードローンの借金のみ。彼は枕営業をしていて、それで店を辞めさせられたのだと風の噂で聞きました。もちろん、私はそんなことしていません。この時ですね、ようやく目が覚めたのは。

膨れに膨れた借金を、私は今必死になって返しています。キャバクラで働いていればおそらく半年あれば返せたでしょう。しかし私はその道を自ら断ち、派遣社員をしながら地道に返済しています。計画通りにいけばあと数年ほどで返せるはずです。長い道のりですが、不思議と後悔はしていません。むしろ、清々しい気分でいるくらいですよ。

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